人の痛みを知ること
篠崎本部の金子です。
空手の稽古の流れとしては
礼⇒準備体操⇒基本の稽古⇒型の稽古⇒ミット打ち⇒約束組手⇒組手
おおまかに、こんな流れです。
今日はこの中で組手について書きたいと思います。
善心道空手の組手は防具をつけてのフルコンタクトとなります。
しかし、いくら防具をつけていても痛いものは痛いです。
それでも、組手を行うのは、お互い攻撃を受けると「あ、こんなに痛いんだ」
と言うことがわかるからです。それによって、相手によって力を抜いて組手をする
思いやりの気持ちを養うことが出来ます。
痛みを知ることで、相手の身になって優しくなれるのです。
今は喧嘩もろくにしない(しない方がいいですが)子供たちが多く、これが
大人になって何かでキレて相手を容赦なく叩きのめし時には相手を死に至らしめる
事件も多発しています。これは由々しき事態です。
私は、組手ばかり推奨しません。実際、性格的にもともと優しくて相手を攻撃する
ことが出来ない人も道場生にはいます。それはそれでよいと思っています。
いずれにせよ、大人が監視し、ルールに乗っ取ったなかでの組手を行うことは
強さ、勇気を養うだけに目が生きがちですが、その先には相手を思いやる心を養ったり
相手の良いところを引き出してあげる高度な組手があり、そこを目指して組手の
稽古をしています。
善心道空手では、相手を打ち負かすのではなく、自分のなかの殻を打ち壊す、そんな稽古を目指しております。
なので、ただ単にフィジカル的に強くなりたい方の入門はお断りすることもあります。
ちょっと変わった道場なのかもしれませんね(笑)
押忍!
0コメント